ベトナムで6月に珍しく大規模なデモが起こった。中部ダナン市郊外には中国系カジノがすでにあり、中国人街の様相を呈している。そこで中国企業がベトナム東北部クアンニン省、中南部カインホア省、最南端のフーコック島の3カ所に大規模な土地を99年間のリース契約で借り受け、カジノ特区を作るという計画が発表され、国会に法案が提出された。経済効果は7兆円規模に及ぶという。
これに対して、「国の領有権を侵害し、中国に領土を譲渡することと同然だ」との反対論が噴出し、大規模な反中デモが発生した。ホーチミン市やカインホア省などでデモが拡大し、ホーチミン市のデモだけで100人以上が当局に拘束されたようだ。その結果、99年リースの条項は削除され、法案の採決は10月に延期された。
この記事は有料記事です。
残り380文字(全文709文字)
毎時01分更新
小中学校で「臨時教員」への依存度が高まっている。文部科学省…
米国のバイデン新大統領が就任し、注目されるのが米中関係だ。…
仙台支局の記者からバトンを受け継ぎ、福島支局の記者が福島県…