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気鋭に迫る

「けもの道」の先の風景 美術家・山内光枝(36)

=福岡市博多区で

山内光枝(てるえ)

 「海が与える緊張感って、本当に恐ろしいですけど、それは人間社会の中で感じる抑圧とはまた別で、今の時代を生きる自分たちには、逆に“解放”のような刺激だなって思うんです」。太刀打ちできない自然の中で得た世界を、映像やインスタレーションなどで発表してきた。

 異色の経歴の持ち主だ。ロンドンの大学を経て、最終学歴は「済州ハンスプル海女学校卒」。韓国・済州島で現役の海女から潜水を教わった。きっかけは、10年ほど前に出合った一枚の古い写真。生命力に満ちた裸の肉体をさらす海女。その「残り香」に誘われ、同・釜山や海女発祥の地と言われる地元福岡の鐘崎、フィリピンに向かった。

 見る・聞くだけではあきたらず、自らの肉体を使って海と人間の長い歴史を知ろうとする、その過程を「けも…

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