メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

北海道震度7

どうか助けて祈り 光無き夜、寄り添い(その2止) 商店街で、駅構内で…

避難所満杯、ベンチに

 6日未明の強い地震で、全域が停電に見舞われた北海道。7日午前6時までに約4割が復旧したものの、札幌などいつもは多くの人でにぎわう市街地の住民らも、6日から7日にかけて明かりのない一晩を過ごした。

     札幌市中央区の歓楽街・ススキノ近くにある市立資生館小学校は避難所となったが、入りきれずに校舎入り口のベンチに横たわっている人もいた。近所の垣田礼子さん(69)は「自家発電装置もなく真っ暗とは……。市の防災対策は情けない。ぜんそくが悪化しそうで心配だ」と憤った。

     夜遅くまで多くの人が行き交う同区の狸(たぬき)小路商店街。ネオンが消えた一角で、飲食店の関係者が炊き出しをしていた。カニ汁を通行人にふるまっていた店員の男性は「冷蔵庫が動かないので、食材が食べられなくなる前に配ろうと思った」。香りに誘われて行列ができ、出張で大阪から来ていた会社員、秦拓己さん(21)は「温かいものが食べられるのは本当に助かります」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

     JR札幌駅周辺も停電している地域が多く、通常は深夜に閉鎖される構内が開放された。トイレや公衆電話が使えることから、ここで一夜を明かす人も目立った。同市北区の大学4年、藤本沙優さん(23)は「停電していて怖いので友人と来た。ここなら明るくて安心できる」と話した。【源馬のぞみ、土谷純一】

    情報不足、戸惑う外国人

     今回の地震で道内は交通機関がストップ。全域が停電してスマートフォンの充電場所を見つけるのも難しく、普段はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆使している外国人観光客らは情報不足に戸惑いを隠せなかった。

     7日朝、列車の動かないJR札幌駅の改札口前で、韓国から家族3人で来ていたリハ・キムさん(27)が掲示に見入っていた。帰国予定の6日未明に地震が発生。同日夜は当初、駅で横になって過ごし、駅員に避難所を案内されて移った。

     10回以上訪日しているが、「こんな地震は初めて。避難所に受け入れてもらい感謝しているが、言葉の問題で外国人は情報を得るのが難しく、何がどうなっているのか分からない」と嘆いた。

     シンガポールから友人3人で旅行中のナビハ・エリアスさん(58)は「先ほどホテルをチェックアウトして帰ろうとしたが、電車も飛行機も動いていない。いつ復旧するのか、誰に聞けばいいかもわからない。まずは東京まで行きたいが、どうすればいいか見当がつかない」と頭を抱えていた。【源馬のぞみ】

    米豪との訓練中止 陸・空自

     今回の地震を受け、陸上自衛隊は矢臼別など道内3演習場で今月10日から予定していた日米共同訓練を中止すると発表した。航空自衛隊も、5日から千歳と三沢の両基地を拠点に実施していた日豪共同訓練を中止した。

     日米共同訓練は10日から29日までの期間で、計約2750人が参加し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機オスプレイが十勝飛行場(帯広市)を補給拠点とし、夜間飛行や低空飛行の訓練を予定していた。中止の理由について陸自幕僚監部広報室は「被災された方々の救命・救助活動に全力を尽くすため」としている。【坂本智尚】

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 死刑確定になった控訴取り下げ その「なぜ」 山田死刑囚が記者に答えた 寝屋川中1殺害
    2. ことば 寝屋川中1男女殺害事件
    3. 突然の幕切れに関係者困惑 「真相解明の道閉ざされた」 寝屋川中1殺害
    4. 元徴用工訴訟 日本じらされ「法的措置」 政府間協議要請 外交問題化、誤算
    5. 「もうどうでもいいと思った」山田被告語る 控訴取り下げで死刑確定 寝屋川中1殺害

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです