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ストーリー

脳性まひあるバイオリニスト(その2止) 一本松のごとく

一本松の前で浮かんだメロディーをもとに、時間を忘れて作曲に没頭する式町水晶さん。「切なさ、たくましさ、希望を感じられ、大地に根を張るようなイメージの曲にしたかった」=宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋で8月8日、中村かさね撮影

 

 ◆「見返す」から「希望」奏でる存在へ

師泣かせたジャンプ

 垂れこめる雲と生暖かく湿った風が、近づいてくる台風13号を予感させた。

 「節目のコンサートの前に、原点に戻りたい」。バイオリニストの式町(しきまち)水晶(みずき)さん(21)は8月8日、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の前にいた。4月にCD「孤独の戦士」を出してメジャーデビューを果たした後、初の大型イベントとなる東日本大震災チャリティーコンサートを9日後に控えていた。

 慰問演奏などで被災3県をこれまでに10回以上訪れていたが、いつも駆け足だった。特に昨年は、デビュー…

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