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人生相談

子どもを可愛いと思えない=回答者・立川談四楼

立川談四楼さん

 子どもを「可愛い」と思えずに悩んでいます。親が共働きの小学生のめいが、たびたび私の家に来るのですが、その一挙手一投足にイライラさせられ、思い切り殴りたい衝動に駆られます。さらに輪をかけて悩ましいことに、このめいには妹がいて、数年後には同じように私の家に来て騒ぎ回ることが予想され、それを思うと今から気がめいって仕方がありません。ちなみに、私には子どもがいません。(44歳・女性)

 「母性は本能か否か」という議論があります。私は「母性は学習によって獲得するものであり、そうでなければ母親による子への虐待が説明できない」とする説に傾いています。ですから、子どもを可愛がるのは当然だというのはいわゆる同調圧力で、子ども嫌いの人がいて当然だと思うのです。

 私も子ども嫌いです。高座で、客席にいる子どもに何度も泣かされたからです。子どもは騒ぐか走り回るかで、落語をめちゃくちゃにしてしまうのです。しかし、我が子を持って気がつきました。「他人の子は嫌いだが、自分の子は可愛い」と。この時自らのエゴを自覚したわけです。

 近年は、赤ん坊は泣くもの、子どもは騒ぐものと、鷹揚(おうよう)に構えています。少子化と高齢化はセットで、現在の子どもは老いた私をいずれ支えてくれる人材なんだと思うようになったのです。いかがでしょう、そんな視点でめいごさんを眺めると、気が軽くなるかもしれませんよ。

 子どもは大人を試します。それはもう、あらゆる手を使ってです。甘い顔をすると、つけ込まれます。ですから、時にはビシッと言ってやる必要があるのです。「そこまではいいけど、そこからこっちへは入ってきちゃダメよ」。すなわち「この線まで」という大人の掟(おきて)をです。

 どうぞ言ってやってください。あなたに接する態度が驚くほど変わりますから。あとは鷹揚に笑っていればいいのです。(落語家、作家)


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