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今週の本棚

角田光代・評 『最初の悪い男』=ミランダ・ジュライ著、岸本佐知子・訳

 (新潮クレスト・ブックス・2376円)

役割こそが恋であり愛であり人生

 語り手のシェリルは妄想癖のある四十三歳の女性。元は女性向けの護身術教室、現在はフィットネスDVDの販売をするNPO団体で働き、六十五歳のフィリップに恋をしている。このシェリルには絆で結ばれた子がいて、彼は生まれたばかりの赤ん坊であらわれることもあり、よちよち歩きの幼児であらわれることもある。でも、シェリルには彼が運命の子かどうか、目が合えばすぐにわかる。しかしながら彼はいつもほかの女の赤ん坊として生まれてばかりいる。

 ヒステリー球の発作に苦しんではいるが、彼女はほとんど完璧なまでに快適なひとり暮らしをたのしんでもい…

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