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斎藤環・評 『知性は死なない--平成の鬱をこえて』=與那覇潤・著

 (文藝春秋・1620円)

身体性に裏打ちされた言語が重要

 新進気鋭の歴史学者として“デビュー”した著者は、2011年に出版した『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』(文藝春秋)も大きな話題を呼び、その活動の場を一気に拡(ひろ)げつつあった。評者も対談でお世話になったことがあるが、学者としての篤実な佇(たたず)まいからは想像できない思考のスケールに驚かされた記憶がある。

 しかしその後、気がつけばその名前を目にする機会がめっきり減っていた。本書を読んで驚いた。著者は14…

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