特集

今週の本棚

「面白い!読ませる!」と好評の読書欄。魅力ある評者が次々と登場し、独自に選んだ本をたっぷりの分量で紹介。

特集一覧

今週の本棚・本と人

『エルサレムの悲哀』 著者・村田靖子さん

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 ◆村田靖子(むらた・やすこ)さん

 (木犀社・2700円)

小説通し聖地の多様性描く

 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三大一神教の聖地であるエルサレム。大学卒業後の1968~69年、キブツのボランティアとしてイスラエルで過ごし、初めて訪れた。「こんなに複雑で、錯綜(さくそう)した都市ってほかにはない。ワッと心をつかまれてしまいました」

 現代ヘブライ文学の研究者、翻訳家として、毎年のように訪れ、国の変貌を長年にわたって見つめ続けてきた。「エルサレムの多様性がテーマ」という本書では、九つの短編を通してモザイク都市に息づく人々を、万華鏡のように映し出す。

この記事は有料記事です。

残り623文字(全文902文字)

あわせて読みたい

注目の特集