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論の周辺

創造の基盤を照らし出す

 この夏、評論家の三浦雅士さんが刊行した『孤独の発明 または言語の政治学』(講談社)は、驚くべき構想力を持つ論考だ。人間という存在の根源を、文学や舞踊、演劇といった芸術はもちろん、宗教、政治、経済、さらには文明論的な面からも探っている。その際、言語学から哲学、認知心理学、人類学、動物行動学にまで及ぶ古今東西の思想、研究成果が広く渉猟される。いくつもの問題提起のうち、ごく限られたポイントにとどまるが紹介したい。

 出発点となるのは、生物にとっての「視覚」の獲得であり、それと密接に関わる人間にとっての言語の獲得だ…

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