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太平洋プラごみ

巨大回収装置「出航」 5年間で半減構想

太平洋のプラスチックごみを回収するための巨大な浮遊装置(オーシャン・クリーンアップ提供)=米カリフォルニア州で、AP
太平洋のプラスチックごみ回収に向け船でけん引される浮遊装置=米サンフランシスコで8日、AP

 【ブリュッセル八田浩輔】海のプラスチックごみを回収する巨大な浮遊装置が8日、米国本土とハワイ沖の間の海域「太平洋ごみベルト」に向け、米西部サンフランシスコ湾を「出航」した。オランダの非営利組織(NGO)「オーシャン・クリーンアップ」が計画。太平洋ごみベルトのプラごみを5年間で半減させる構想だ。

 装置は長さ600メートル、深さ3メートルのU字フェンス型。動力源はなく、波や風を利用して海面を浮遊しながら、ごみを捉える。ごみは専用船で回収し、リサイクルする計画だ。装置は10月中に米西海岸から2000キロ離れた太平洋ごみベルトに到着する見通しという。

 海洋生物は装置の下をくぐることができると、同NGOは説明しているが、回収活動が生態系に悪影響を与えるとの懸念があるほか、計画の実現性に懐疑的な見方も根強い。

 約2000万ユーロ(25億6000万円)の費用は寄付や企業の協賛金でまかなった。

 同NGOと欧米の研究機関の共同調査によると、太平洋ごみベルトには世界で最も多くのプラごみが集積する。総重量7万9000トンで、日本の面積の4倍以上の160万平方キロに広がっている。

 「海の清掃」を意味するこのNGOは、海のプラごみ削減を目的にオランダ人の発明家ボイヤン・スラット氏が2013年に18歳で設立した。

 プラごみによる深刻な海洋汚染には国際的な関心が高まっており、削減に向けた各国で動きが加速している。

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