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激動の世界を読む

日中平和友好条約40周年 覇権許さぬ法の支配を=東京大公共政策大学院長・高原明生

日中平和友好条約締結40周年記念行事で乾杯する李克強中国首相(左)と安倍晋三首相=東京都内で5月10日、根岸基弘撮影

 年配の方なら、1978年10月に実現した当時の中国の実力者、トウ小平氏の来日を記憶している人も多いことだろう。トウ氏は同年8月に調印された日中平和友好条約の批准書を日本側と交換し、昭和天皇とも会見した。さらには新幹線に乗り、近代的な大工場をいくつも視察して、中国の近代化への日本側の支援を依頼した。

 72年の日中共同声明で国交は正常化されていたが、日中間のつり橋がこれで鉄橋になった、というのが当時の福田赳夫首相の評価だった。日中平和友好条約が、90年代の初めまで続く両国の蜜月の本格的な始まりを告げたのである。

 日中平和友好条約の眼目は、覇権に反対し、紛争を平和的な手段で解決することであった。覇権とは何か。中…

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