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ネットウオッチ

北海道地震でもデマ広がる 「もっともらしさ」要注意 善意背景の「拡散希望」/LINEで偽情報も

災害直後に広がるデマや流言の類型とは?

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     災害直後に乱れ飛ぶデマ。北海道で6日未明に起きた最大震度7の地震でも、根拠のない誤った情報がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆け巡り、被災地の不安をあおった。広がったデマを調べると、悪意に満ちたものは目立たなかった半面、一見もっともらしい誤った呼びかけが、被災者の懸念や一般SNS利用者の「支援したい」という善意を背景に、頻繁に拡散されていた。【大村健一】

     <拡散希望 NTTの方からの情報です。電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです>

     地震直後にSNSで爆発的に拡散された投稿だ。NTTドコモ北海道支社広報は取材に「そんな情報は発信していない」と回答。デマだった。ただし「役所など拠点付近の基地局は24時間大丈夫だが、バッテリーが数時間しか持たない局もある」と説明。実際に使えないエリアもあり、完全に誤りとまでは言い難い。

     札幌市の一部地域であった断水についても<全域で断水>など範囲を誤った情報が多かった。立憲民主党もツイッターの公式アカウントで誤情報を流し、謝罪する騒動となった。

     2年前の熊本地震では<動物園からライオンが逃げた>や<朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ>という悪ふざけや人種差別的なデマが拡散されたが、今回は広がらなかった。ライオンの投稿者の逮捕で「デマは違法」との認識が広がったこと、今回の地震がSNS利用者の少ない未明の発生だったことが影響したようだ。一方で、部分的に正しかったり、被災者への応援メッセージがあったりして否定しづらいデマが善意で拡散される例が目立った。

     今回で目新しいのは無料通信アプリ「LINE(ライン)」でも偽情報が広がったこと。「熱中症に気をつけて」という一見有益な情報に「午前8時付近に大きな揺れが予想されている(自衛隊情報)」など虚偽情報を紛れ込ませ、「他の方へも情報提供を」と促すメッセージが個人間で広がった。過去の「不幸の手紙」「チェーンメール」のような古典的手口といえる。

     東京大大学院情報学環総合防災情報研究センターの関谷直也准教授は「部分的に正しく、もっともらしいが全体として誤っている情報は災害時の流言の典型。デマは不安を土壌に育つ。今回は水や電気・通信への懸念が広がり、それらに関する流言がSNS上で拡散したのだろう」と分析。「災害時のデマにはいくつかの類型がある」として、だまされないよう注意を呼びかけている。=随時掲載

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