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北海道胆振地方を震源とする地震で最大震度7を記録し、大きな被害が出た北海道厚真町の避難所に、東日本大震災を教訓に開発された段ボールベッド500台が設置された。ベッドで眠った避難中の住民たちは一夜明けた11日朝、「久しぶりによく寝られた」「寝起きも楽だった」と喜んだ。
段ボールベッドは2011年3月の大震災直後、体育館などの冷たい床で雑魚寝する被災者をテレビで見た大阪府八尾市の段ボールメーカーの社長が考案した。寝台が床から高いため、ほこりを吸い込むことを防ぎ、寝起きする際の足腰への負担も軽減される。直接、床で寝るよりもエコノミークラス症候群を防ぐ効果も期待されるほか、断熱性もある。16年4月の熊本地震でも避難所で使われた。
今回は同道北見市の日本赤十字北海道看護大学に備蓄してあったベッドを搬入し、10日に避難者と協力しながら組み立てた。
避難しているお年寄りたちは早速、座ったり寝転がったりしながら「いい感じ」と笑顔。ベッドは約1畳分で、寝台の高さは30センチほどで、仕切りもあるためプライバシー確保にもつながる。
妻と避難中の塚田武明さん(72)は腰痛を抱えており、「普通のベッドと変わらない良い寝心地で、昨晩は10時間も寝た。トイレに行く時も寝起きが楽だった」と笑顔を見せた。【安達恒太郎】
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