豚コレラ

大量不審死報告せず堆肥化 岐阜の養豚場

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 岐阜市の養豚場で3日以降に約80頭が死に、豚(とん)コレラウイルスが検出された問題で、うち約60頭は堆肥(たいひ)にするため発酵させていたとみられることが岐阜県への取材で分かった。県によると、死んだ家畜を原料として許可なしに肥料を作ることは、化製場法違反の疑いがあるという。養豚場が県に対し、3~7日に「約80頭が死んだ」と話しており、岐阜県が豚の大量死を把握したのは8日未明の立ち入り検査だった。県は「不審に豚が死んだことを早期に報告せず堆肥化していたことは、ずさんな処理と言わざるを得ない」と指摘している。

 県によると、3日に岐阜市畜産課の獣医師が、死んだ肥育豚1頭の病性鑑定を県に依頼。検査結果は陰性だったが、解剖で豚コレラが疑われ、7日の再検査で陽性反応が出た。同じ豚舎の虚弱豚にも陽性反応があり、農林水産省の精密検査で9日に豚コレラウイルスが検出された。

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