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川辺川ダム

熊本県知事の建設白紙撤回から10年 「ダムによらない治水」の今は

移転した村民が暮らす代替地(左上)の眼下に広大な水没予定地が広がる五木村の中心地=熊本県五木村で、2018年9月7日、福岡賢正撮影

 熊本県の蒲島(かばしま)郁夫知事が、球磨川水系で進められていた国の川辺川ダム建設計画の白紙撤回を表明して11日で10年となった。表明1年後に誕生した旧民主党政権が中止を決断し、ダム計画は休眠状態となったが、特定多目的ダム法に基づく廃止手続きはとられておらず、ダム計画は法的に今も生きている。ダムによらない球磨川水系の治水を考える国、県、地元自治体の協議は決着しておらず、計画が息を吹き返す可能性も残っている。【福岡賢正】

 「『現在の民意』は川辺川ダムによらない治水を追求し、いまある球磨川を守っていくことを選択している」。2008年の9月県議会の冒頭、蒲島知事は世論を根拠に川辺川ダム計画の白紙撤回を表明した。ただし「『未来の民意』については、人知の及ぶところではありません」とも述べていた。

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