【ヨハネスブルク小泉大士】世界で最も治安が悪い国の一つである南アフリカの犯罪統計が11日発表され、2017会計年度の殺人認知件数は2万件を超え、死者数は1日あたり57人に上った。認知件数は前年比7%増でアパルトヘイト(人種隔離)廃止後の24年間で最も高い水準となり、ツェレ警察相は「戦場に近い」と危機感を示した。

 南アの人口10万人あたりの殺人認知件数は35.2件で、同様に銃犯罪が多い米国の6倍以上。アパルトヘイト廃止後に半減した後、6年連続で増加している。ツェレ氏は「無法状態にあるわけではないが、光の速さで状況を改善させなければならない」と語った。

 専門家によると、殺人事件の増加は特定の警察署の管内に集中している。南ア安全保障研究所のガレス・ニューハム氏は「警察が多発地域の取り締まりを強化すれば対処できる」と述べた。