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はやぶさ2

着陸リハを中止 降下距離の計測不能で

探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウの着陸候補地として選んだ「L08」地点。残りの2カ所はバックアップで選ばれた地点=宇宙航空研究開発機構、東京大など提供

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウの表面近くへ降下する途中、高度600メートルで表面までの距離を計測できなくなり、降下を中止したと発表した。炭素が多く存在するリュウグウは表面が真っ黒で、レーザー光を当てて距離を測る機器がうまく働かなかったとみられる。JAXAによると、はやぶさ2の状態は正常で、今後、計測機器の設定を変えるなど降下手順の見直しを検討する。

 10月下旬に予定している着陸のリハーサルとして実施された。今回達した高度は、これまでで最も低い(これまでは851メートル)。到着後の観測でリュウグウの表面は一面が岩塊(ボルダー)で覆われ、広くて平らな場所がほとんどないことが分かった。このため、今回のリハーサルで、着陸候補地の高度約30メートルまで近づき、表面の状況を詳細に観測する予定だった。

 はやぶさ2は、対象の天体へレーザー光を発射し、反射して戻ってくるまでの往復時間を測定して天体表面からの距離を測定するレーザー高度計(LIDAR)を使い、自らの位置を確認しながらリュウグウへ降りていく。LIDARは高度25キロ~30メートルまで測定でき、これまでの観測や運用では想定通りに距離の測定ができていた。

 はやぶさ2は11日午後3時27分、高度20キロから秒速40センチで降下を開始。高度5000メートルで降下速度を秒速10センチに減速し、降下を続けた。しかし、高度600メートルで自律的に降下を中止し、化学エンジンを噴射して上昇に転じた。

 プロジェクトチームは理由について、リュウグウ表面が暗く、光の反射率が低いため、LIDARの計測ができなくなったとみている。はやぶさ2は、リュウグウ上空20キロに戻り、次の降下に向けてLIDARの設定値の見直しなどを検討するという。【永山悦子】

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