混戦 労働党、収監中ルラ氏の擁立断念
【クリチバ(ブラジル南部)山本太一】ブラジルの左派・労働党は11日、10月7日の大統領選に立候補を届け出ていたルラ元大統領(72)=収賄罪で収監中=の擁立を断念した。代わりにアダジ元教育相(55)が立候補する。各種世論調査で首位だった「本命」ルラ氏が不在となった選挙は混戦となる。
高等選挙裁判所は8月31日、ルラ氏の立候補を認めない決定を出し、11日までの候補者変更を求めていた。ルラ氏は決定を不服として連邦最高裁に上告して立候補を模索したが、結局断念した。
ルラ氏が収監されているクリチバの連邦警察前では11日、労働党が集会を開いた。「数百万人のブラジル人…
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