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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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プラスチック危機

微小プラ、水道水汚染 米英など13カ国 米大学調査、日本は対象外

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 世界13カ国の水道水のほか欧米やアジア産の食塩、米国産のビールに、地球規模の汚染が問題になっている微小な「マイクロプラスチック」が広く含まれていることを、米ミネソタ大などの研究グループが突き止めた。水道水の検出率は81%と高く、ほとんどは繊維状で繊維製品由来とみられる。日本の水道水は調査していない。マイクロプラスチックが人間の健康に与える影響は分かっていないが、研究グループは「日常生活で避けられない水道水の汚染が世界に広がっていることは大きな懸念材料だ」と警告している。

 米国や英国、キューバ、インドなど14カ国で集めた水道水159サンプルを分析し、うち128サンプルからマイクロプラスチックを検出。イタリアを除く13カ国で見つかった。米国のサンプルからは最多となる1リットル中約60個を検出。インドやレバノンも多かった。形状は98%が繊維状で平均の長さは0・96ミリ。0・10ミリのものもあり、フィルターで完全に除去するのは難しいとみられる。

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