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終戦前日に日本人避難民が犠牲「葛根廟事件」 証言集や映画、伝承の輪

葛根廟事件の犠牲者をまつる「興安友愛の碑」に黙とうをささげる参列者=東京都目黒区の天恩山五百羅漢寺で2018年8月14日、井上卓弥撮影

 第二次大戦終結の直前、満州国(現中国東北部)に侵攻したソ連軍戦車部隊によって国境近くの興安街(こうあんがい)(現中国内モンゴル自治区ウランホト市)から逃れた1000人を超える日本人避難民が草原で襲撃され、虐殺された葛根廟(かっこんびょう)事件--。生存者や遺族らでつくる「興安街命日会」(大島満吉代表)が毎年、東京都目黒区の天恩山五百羅漢寺で、事件のあった8月14日に慰霊祭を開いてきたが、74回忌にあたる今年は、昨年完成した記録映画「葛根廟事件の証言」(田上(たのうえ)龍一監督、74分)が上映され、国の「語り部」育成事業の研修生が参加するなど、惨劇を語り継ぐ新たな輪が広がり始めている。

 降り注ぐ蝉(せみ)時雨の下、戦車部隊が女性と子どもばかりの避難民に向けて砲撃を開始した午前11時4…

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