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北海道地震

余震恐れ車中泊 「体が重い」健康損なう恐れ

布団を敷いた車内で横になる西田和彦さん=北海道むかわ町で2018年9月14日、金子淳撮影

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 北海道胆振地方を震源とする地震で震度6強を観測したむかわ町で、一部の避難者が余震を恐れ車中泊を続けている。車中泊はエコノミークラス症候群を誘発する可能性が指摘され、町は注意を呼び掛ける。北国の秋は早く、町中心部では11日に10月上旬並みの最低気温5.8度を観測した。終わりの見えない避難生活に被災者は疲労の色を濃くしている。

 軽ワゴン車の後部座席を倒し、敷いた布団の上に座る。「ずっと車で寝ている。昨日から体が重くて……」。むかわ町内で最大の避難所となっている道の駅「四季の館」駐車場の一角で、シシャモ加工場で働く西田敬子さん(63)は疲れた様子を見せた。

 地震で自宅は土台が傾き、室内の壁はめくれて家財道具は足の踏み場がないほど床に散らばった。とても住める状況ではなく、地震発生後に夫和彦さん(57)と車で道の駅の避難所へ向かった。

 だが、「余震でいつ屋根が落ちてくるか」と不安で眠れず、自宅から布団を持ち出して被災初日から車の中で寝るようになった。車中泊が1週間を過ぎて疲労もたまり、自宅を片付ける気力もなくなってきたという。

 エコノミークラス症候群は、車内などの狭い場所で長時間座って足を動かさないと血行が悪くなり、下半身にできた血の塊(血栓)が肺の血管を詰まらせて起こる。胸の痛みや息切れなどの症状が出て死亡するケースもある。新潟県中越地震(2004年)や東日本大震災(11年)、熊本地震(16年)で発症が確認されている。町は数台の車中泊を確認しており、水分補給や軽い運動を呼び掛けている。

 9月も中旬となり、朝晩は冷え込む。西田さん夫妻は寒くなるとエンジンをかけ、暖房をつけてしのいでいるが、排ガスが逆流すれば一酸化炭素中毒の恐れもある。和彦さんは「仮設住宅でもいいから、とにかく早く住むところがほしい」と切実な思いを漏らした。【金子淳、酒井祥宏】

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