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サウジ

断交続くカタールを「島」に 国境に運河計画報道

カタールの位置

 【カイロ篠田航一】カタールと国交断絶を続ける隣国サウジアラビアが、陸続きになっているカタールとの国境に運河を建設し、半島国家カタールを「島」にしてしまう計画が中東メディアで報じられている。昨年6月の断交以来、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)などはカタールとの航空便停止などで経済的な封鎖を続けてきた。物理的にも国境を切り離して「孤立化」させる今回の計画が仮に進展した場合、カタールの一層の反発は必至だ。

 ロイター通信などによると、サウジのムハンマド皇太子の上級顧問を務めるカハタニ氏は8月下旬、ツイッターで「島のプロジェクトの遂行を待っている。偉大な歴史的プロジェクトは、この地域の地理を変えるだろう」と記した。

 サウジ政府に近いニュースサイトは4月、政府が国境沿いに全長60キロ、幅200メートルの運河の建設を計画し、28億リヤル(約830億円)の事業費を見積もっていると報じた。政府高官のカハタニ顧問の投稿は、この計画を後押しした内容とみられる。カタールにとって、サウジとの境界は唯一の陸路の国境だ。

 サウジやUAE、エジプト、バーレーンは昨年6月、「カタールがテロ組織を支援し、イランに接近している」ことを理由にカタールと断交した。カタールはサウジと同じイスラム教スンニ派国家だが、近年はシーア派国家イランと連携してペルシャ湾の海底ガス田の共同開発に乗り出すなど「親イラン姿勢」が目立っており、断交はイランと敵対するサウジが主導した。中立を保つクウェートや米国は調停を試みてきたが、大きな成果はない。

 今回の運河計画の報道について、サウジ、カタール両政府からは公式発表や見解は出ていない。一方、運河建設を専門とする企業5社が既に入札しており、近く工事を受注する落札企業が決まるとの報道もある。

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