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九条の会

「時勢はどんどん悪くなる」会見で澤地久枝さん

衆院議員会館に入る際、「アベ政治を許さない」と書かれたタグを外すよう求められた、と話す作家の澤地久枝さん=参院議員会館で2018年9月14日午後3時13分、沢田石洋史撮影

 憲法改正に反対する「九条の会」の記者会見が14日、参院議員会館で行われた。マイクを握った8人のうち、呼びかけ人の一人で作家の澤地久枝さん(88)は今月7日、ハンドバッグに「アベ政治を許さない」と記されたタグをつけて衆院議員会館に入ろうとした際、警備員に「そのまま入らないでください」と呼び止められ、外すよう求められたことを明らかにした。

 澤地さんはこの日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移転に反対する記者会見に出席するため衆院議員会館を訪れた。警備員にとがめられた澤地さんが、今年2月に死去した俳人、金子兜太(とうた)さんが揮毫(きごう)した「アベ政治を許さない」のタグを示して、「これがいけないんですか」と問うと、「そうです」と言われたという。

 澤地さんは「あえて逆らわずにバッグにしまいましたが、一人一人の有権者が(政治について)どう考えようと自由なはず。時勢はどんどん悪くなり、憲法を守ろうという意見は後景に退いてしまっている」と述べた。

 澤地さんは敗戦を旧満州(現中国東北部)で迎え、1年間にわたり置き去りにされた「難民経験」を持つ。戦争を題材にした数多くのノンフィクションを世に問い、2004年に九条の会が発足した時は、9人の呼びかけ人の一人になった。

 九条の会の記者会見や集会ではいつも、この国の未来に対する「希望」を語ってきたが、衆院議員会館でタグを外すよう言われてから、「決してやってはならないが、一つの方法として、国会前での焼身自殺を考えた」と言う。

 澤地さんは「言論を封圧されて、焼身自殺をまじめに考えましたが、決してやってはいけないと思い直した。みんなで手をつないで政治を変えていく方法を考えなければ」と語った。

 憲法を巡っては、護憲集会の開催場所として、自治体が公共施設の使用を拒否するなどの事例が各地で相次いでいる。

 九条の会はこの日の記者会見で、自民党総裁選後の臨時国会で9条改憲の動きが加速することを懸念するアピール文を発表。自衛隊を憲法に明記することにより、「9条を根本から破壊して、日本をアメリカと一緒に海外で『戦争をする国』に変えてしまう」と訴えた。

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