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テニス

大坂「ラケットは手の一部」 改良はわずか

全米オープン女子シングルス決勝でサーブを打つ大坂なおみ=AP

 テニスの全米オープン女子シングルスで、日本選手として4大大会シングルス初優勝を成し遂げた大坂なおみ(日清食品)が愛用しているラケットが、注目されている。市販品のモデルにわずかな改良を施した程度で、通常は完全な特注品を使用するプロの世界では珍しい。大坂は「小さい頃からずっと使っているラケットは手の一部と考えている。(大きくは)カスタマイズ(改良)していない」と話している。

 大坂は2008年から、スポーツ用品メーカー「ヨネックス」から用具の提供を受けている。大坂の母親が当時の米山勉社長(現会長)に用具提供をお願いする手紙を書いたのがきっかけといい、14年にはプロ契約を結んだ。

 ラケットは「EZONE」というモデルを使用。大坂は当時販売されていた「EZONE」のグリップにレザー(牛革)を巻くなど一部のみ改良している。現在販売されている「EZONE」はモデルチェンジしており、流通している市販品とは厳密には異なるが、一般向けの市販品に近いものを使っているという。

 ガット(糸)は同社製の完全な市販品だ。縦糸はポリエステル、横糸はナイロンなどで組み合わせており、プロで使用する選手が多い牛の腸などでできた高価な「ナチュラルガット」は使っていない。以前にナチュラルガットを使用した時期もあったが、200キロを超える高速サーブなど強打が持ち味の大坂にとっては、球が飛びすぎてスピンをかけた時にコントロールをしづらかったために変更した。現在のラケットについて、大坂は「自分のパワーも生きてスピンも利く」と気に入っている。

 レザーのグリップは張り替えできるため、市販品のガットと同じような組み合わせをすれば、大坂のものと近い性能にアレンジすることも可能。同社宣伝部の担当者は「100%同じにはならないが、現在のEZONEのラケットに売られているグリップやガットを組み合わせて大坂選手の気分を味わってみるのも面白い」と話している。【浅妻博之】

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