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今週の本棚

池澤夏樹・評 『鏡のなかのアジア』=谷崎由依・著

 (集英社・1728円)

精緻精妙な文体で描くアジア

 五つの短篇を収める。

 タイトルのとおり、アジアのいくつかの場所が舞台になっている、と書きかけて、それらの場所は舞台ではなく主題なのではないか、と考え直す。人々は登場するが、土地の方が重みがある。ここでは人間のふるまいを土地の精霊が促したり、そそのかしたり、抑えたりする。

 短篇小説は工芸品と同じで素材と細工から成る。その素材が土地であるのか。細工にあたるのが文体で、これ…

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