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松原隆一郎・評 『日本の醜さについて 都市とエゴイズム』=井上章一・著

 (幻冬舎新書・864円)

 タイトルにある「醜さ」とは街並み・景観のこと。ヨーロッパでは古びた建物をそのまま使い続け、必然的に建築物は街並みに溶け込んでいる。ビルひとつを新築するにも図面を当局に提出、街の建築委員会による外観(意匠)の審査にもパスしなければならない。それゆえ従来の街並みを損なう表現は現れにくい。

 それに対し日本では、周囲に配慮するようなビルは稀少(きしょう)。いずれもが他とは異なり、目立つことを競っている。ひとつひとつの建築物が美しくとも、集合としての「街並み」や「景観」についての共通理解はなきに等しい。街並みや景観を無視した現状が、本書の言う「醜さ」である。その意味では、松原隆一郎『失われた景観-戦後日本が築いたもの』(PHP新書、2002)およびアレックス・カー氏の『犬と鬼-知られざ…

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