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北海道地震

宮城から80歳の恩返し ボランティア続々と

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東日本大震災の恩返しとして災害ボランティアに参加した大場万太郎さん(中央)=北海道厚真町で2018年9月15日午前11時6分、貝塚太一撮影

 北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震で、最大震度7の揺れを観測した厚真町では15日、大勢のボランティアが駆けつけた。活動が始まって初めての3連休で、町内の災害ボランティアセンターでは1000人以上の参加を見込んでいる。その一人、宮城県多賀城市の大場万太郎さん(80)は2011年の東日本大震災で被災し、「恩返し」の気持ちで活動を続けている。【宮原健太】

 「後ろをもっと持ち上げて」。15日、公務員の片岡英治さん(58)の自宅庭。30センチほど地面にめり込んだ農業用フォークリフトを持ち上げようと、ボランティア約10人で作業にあたる中、声をかけたのがワイシャツ姿の大場さんだった。

 片岡さんの自宅は地震の揺れで沈み込み、内外の壁にはひびが入っている。部屋のドアがゆがみ、タンスは倒れたままだ。片岡さんは地震でベッドから投げ出されて足にけがをしており、妻明子さん(47)は「1人、2人で何とかなる作業ではない。とても助かる」と胸をなでおろした。

 元農協職員の大場さんは東日本大震災で被災した。自宅は無事だったが、敷地内に止めた車は津波にさらわれ、近所では知り合いも亡くなった。「まさか、自分が災害に遭うとは……」。ショックで落ち込む中、励みになったのが被災地に駆けつけたボランティアだった。「本当にありがたくて、勇気をもらった」と振り返る。

 被災後、ボランティア活動を本格化させ、16年の熊本地震、今年7月の西日本豪雨では現地に駆けつけた。今回も自宅から車をフェリーに載せて向かい、9日に現地入り。町内の災害ボランティアセンターの開設も手伝った。

 この日は4軒で、壊れた冷蔵庫やタンスなどを運び出した。町内で喫茶店を営む野田喜代さん(65)はガスコンロや机を出してもらい、「ようやく片付けが進みそうだ」とほっとした表情を見せた。

 大場さんは来月上旬まで、車中泊を繰り返しながらボランティア活動を続けるつもりだ。「被災者のために少しでも力になれれば」。活動後、笑顔でそう語り、額の汗を拭った。

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