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ブリュッセル支局の八田浩輔特派員が、国際ニュースの速い流れに埋もれてしまいがちな欧州の話題を分野問わず取り上げます。

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サマータイム 廃止に向かうEUを待つ難題

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サマータイム制度の廃止を提案したユンケル欧州委員長=AP
サマータイム制度の廃止を提案したユンケル欧州委員長=AP

「時代遅れ」の制度

 2020年東京五輪・パラリンピックの「暑さ対策」として、サマータイム(夏時間)の導入案が浮上して1カ月半。この間、与党内の推進派からは「主要7カ国(G7)のうち、サマータイムを導入していないのは日本だけ」(遠藤利明・元五輪担当相)などのかけ声が躍ったが、40年近くサマータイム制度が定着していた欧州連合(EU)では、市民の強い要望を受けて廃止される見通しになった。欧州で廃止論が高まった経緯は本欄で紹介した通りだ。

 EU域内では、すべての国が3月の最終日曜日に時計の針を1時間進めて夏時間とし、10月の最終日曜日に標準時間(冬時間)に戻す。これが、EU法で義務づけられている。

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