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支局長からの手紙

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支局長からの手紙

台風シーズン /徳島

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 京都府八幡市の市立八幡小学校の児童は毎年9月21日前後、学校近くの善法律寺にある慰霊塔を清掃し、献花します。1934年のこの日朝、室戸台風が近畿地方を直撃しました。現代と違って観測体制が十分とは言えず、当時唯一の速報メディアだったラジオの台風情報は住民に行き届かず、警報発令による休校措置も取られなかった時代です。

 暴風雨の中、登校してきた児童たちは、何とか教室にたどり着いたものの、風はますます激しくなるばかり。危険と判断した校長が講堂へ避難誘導していた最中に木造校舎が倒壊し、児童と教員計34人が犠牲になったのです。翌年、慰霊塔が建立されました。室戸台風では、関西でも大きな被害があったと漠然とした知識はありましたが、被災から80年の節目となった4年前、取材で初めて詳細な事実を知りました。同様の悲劇は近畿各地…

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