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支局長からの手紙

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勇気与える側に /高知

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後輩とグラウンドに立つ高知商の山中大河さん(右)=高知市の同校で、井上大作撮影
後輩とグラウンドに立つ高知商の山中大河さん(右)=高知市の同校で、井上大作撮影

 一雨ごとに秋めいてきましたが、あの熱戦はまるで昨日のことのようです。夏の甲子園で高知商業が25年ぶりに16強入りしました。その後の金足農業フィーバーに多少のまれた感はありますが、どんな強豪相手にもフルスイングで立ち向かっていく姿は、酷暑に一服の清涼剤となりました。

 新学期が始まって早々、会ってみたい選手がいました。今夏のチームをまとめた山中大河主将(3年)です。先天性の障害で右手は親指と人さし指の2本。甲子園では、三塁コーチスボックスから全力で指示する姿が全国的な注目を集めました。私は大会中の報道で知りましたが、ハンディキャップを抱えながらなぜ野球なのか。なぜキャプテンに選ばれているのか。それを知りたくて、高台のグラウンドに向かいました。

 初めて会う前主将は、写真より少し髪の毛が伸びたようです。「初めて入った甲子園は、思ったより狭いという印象でした。ですが観客が入ると全然違う。緊張感も独特でした」。12年ぶりに夏の甲子園に出場した高知商は1、2回戦で打線が爆発、2桁得点で快勝しました。「(2回戦の)慶応スタンドはすごい応援。でもこっちも負けていない。これだけの人が声援を送ってくれるんだと思いました」。地元・高知も盛り上がり、大勝し…

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