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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

おっさん力に感動「不惑のスクラム」 目を引く萩原健一の存在感

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 日々の悩みや惑いから解放されることはないのが人間だと思う。「四十にして惑わず」と「論語」にはあるが、自らを振り返って、「不惑」どころか、「多惑」では? と感じているのは私だけだろうか。「五十にして天命を知る」(知命)ことも程遠く、じたばたと毎日を生きているのが正直なところだ。

 そんな私たちの心に染み入るドラマが、1日から放送されている。「不惑のスクラム」(NHK総合)だ。原作は、安藤祐介の長編小説。30分という長さが実にいい。7回の放送予定なので、お気づきでない方は、ぜひ早めにご覧になることをお勧めする。

 不幸な偶然から人の命を奪い、5年の服役を終えて刑務所から出所した主人公、丸川良平(高橋克典)。事件を起こした後、愛する妻(戸田菜穂)や娘に迷惑をかけぬよう離婚した。生きる気力を失い、自殺を図ろうとしたまさにその時、偶然丸川を見つけ救ったのが、宇多津貞夫(萩原健一)だ。末期のがんに冒されている宇多津から熱心に勧められ、40歳以上の選手で構成されるラグビーチームに入部することになった丸川。宇多津はチ…

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