樹木希林さん死去

独特のテンポで味わい 年齢重ね深み

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 15日に死去した樹木希林さんは、味のある演技でドラマやCM、映画で活躍した演技派の女優だった。全身をがんに侵されながらも最後まで仕事に打ち込み、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いは誰からも愛された。最期は家族に見守られながら、静かに息を引き取ったという。

 俳優になったのは、文学座の募集広告をたまたま目にしたから。それが杉村春子や森繁久弥ら名優に囲まれ、同期の小川真由美さんや岸田森らと切磋琢磨(せっさたくま)して演技を磨いてゆく。個性的な風貌と独特のテンポが醸し出すとぼけた味わいが認められ、「七人の孫」「ムー一族」などのテレビドラマやCMのコミカルな演技で人気を得た。

 しかし女優としての評価を確立させたのは、病を得て映画に足場を置くようになってから。「テレビはテンポが速すぎて、演技する暇がない」と、映画に集中。ひょうひょうとしたたたずまいに、年齢を重ねて深みを加えてゆく。

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