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著者のことば 内山章子さん 「黒子」として記録

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 ■看取りの人生 後藤新平の「自治三訣」を生きて 内山章子(うちやま・あやこ)さん 藤原書店・1944円

 父は政治家で作家の鶴見祐輔、母は後藤新平の長女、姉は社会学者の鶴見和子、兄は哲学者の鶴見俊輔という家族のなかで育った。90歳にして、それぞれの看取(みと)りの記録を本にした。

 幼少の頃から母に「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」という後藤新平の自治三訣(さんけつ)を言い聞かされた。「『看取り』を書き記すことはリベラルな家の『黒子』として育った自分の導かれた運命だったのではないか」

 大正デモクラシーの自由な空気のなかで育ち、米国に留学した10歳年上の姉と6歳年上の兄。一方で内山さんと弟の直輔は戦時色の濃い時代に教育を受けた。

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