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分断の深層

トランプ時代の合衆国 銃規制、関心低い貧困層(その2止) 銃なき米国、遠く

異父兄ダニエルさん(写真左)を銃犯罪で失ったキア・ハンソンさん=米カリフォルニア州オークランドで2018年5月18日、國枝すみれ撮影

 

 米国の若者は統計上、銃によって死ぬ可能性のほうが交通事故より高い。異常な銃社会の実態を探った。

 「昨年2月に兄が殺されて以来、私は人間に対する信頼を失った。兄は友人に射殺されたのだから」。西部カリフォルニア州オークランドの黒人高校生キア・ハンソンさん(17)が語った。異父兄ダニエル・フォスターさん(当時22歳)が友人に射殺されたのはパーティー帰りの路上。兄は面倒見がよく、ギャングのメンバーでもなかった。

 ダニエルさんの妹で、キアさんの異父姉にあたるアマニ・フォスターさん(22)は「人生で頑張ることに意味はあるのか、と時々考える。次に死ぬのは自分かもしれないのに」とつぶやいた。13歳のときに父が殺され、15歳になるまでに家族や友人の葬儀を23回経験した。大半は銃犯罪の犠牲者だったという。

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國枝すみれ

1991年入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、西部本社福岡総局で警察担当記者、ロサンゼルス支局、メキシコ支局、ニューヨーク特派員を経て、2019年10月から統合デジタル取材センター。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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