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平成駆けた希代の歌姫=濱田元子

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 アムロとセアカゴケグモ。何の関係もなさそうな二つの言葉が、記憶の底で密接に結びついている。1996年8月、1年間の留学から大阪に帰った時、聞いたことのなかったこの二つが、世の中を席巻していた。毒グモの方はさておき、気分は「完全に乗り遅れた」だった。

 そのアムロこと、歌手の安室奈美恵さん(40)が一昨日、引退した。92年のデビュー以来、ほぼ四半世紀。打ち立てた記録は枚挙にいとまがない。「アムラー」という流行語を生み、ファッションリーダーとして社会現象まで巻き起こした。希代の歌姫だ。

 この1年の騒ぎもすさまじかった。「気持ちをお互いに消化して、前向きに明るく引退の日を迎えたい」。1年前の引退発表に込めたファンへの思いを、テレビのインタビューで語っていた。惜しむ声はやまないが、引き際まで見事にセルフプロデュースしたのはさすがだ。

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