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北海道地震

電力、続く綱渡り 苫東火力18日にも再稼働

地震で停止した苫東厚真火力発電所=北海道厚真町で2018年9月12日、本社機「希望」から梅村直承撮影

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北海道内の電力需要と供給の見通し

 18日にも苫東厚真火力発電所1号機(北海道厚真町)が再稼働すれば、北海道電力の供給力が需要を下回りかねない異常事態はひとまず解消される。ただ、寒くなるにつれて暖房需要が大幅に増える一方、当初の危機感の薄れに伴い、道内の節電ムードは緩み気味。40年の耐用年数を超えて稼働させる老朽化火力も半数を超えており、綱渡りの状況は続く。

 北電が同1号機を当初予定より半月近く前倒しして復旧させるのは、供給力が地震前日の5日に記録したピーク需要の383万キロワットに満たず、水力発電などをフル稼働させても安定供給を期待できないためだ。

 1号機に加え、発電量の大きい2、4号機が再稼働すれば521万キロワットまで供給が可能になる。北電によれば、2号機は破損部分の交換が終わり、安全確認作業に入ったが、4号機はタービンの冷却を待っている状態で全面復旧の目安は11月以降のままだ。

 夏の冷房需要の高い本州と違い、北海道では冬の需要が最も高い。昨年度も冬のピークが525万キロワット(今年1月)で、夏の433万キロワット(昨年7月)を大幅に上回っており、気温が低くなるにつれて電力需要の高まりが予想される。

 一方、道内の節電率は、国が「2割節電」を求めた10日以降、最大19.7%に達した。しかし「需要1割減」に引き下げた14日は1割前後に低迷し、一時8.7%と1割を割り込んだ。

 北電管内で17日現在、6火力発電所9基が稼働しているが、1968年運転開始の奈井江1号機など耐用年数を超える4発電所5基が半分以上を占める。そのうち3基は来春で廃止・休止予定だった。「現在稼働する老朽化火力のトラブル停止の可能性」(真弓明彦社長)があり、供給力も安泰とはいえない。このため、政府関係者は「節電ムードの緩みが一番怖い」としている。【田所柳子】

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