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論点

「性別」巡る議論の「壁」

東京医科大入試の内部資料。チェックが付いたある受験生は教員2人の「素点」がそれぞれ20点、35点だったが、ともに40点に加点されている(画像の一部を加工しています)=東京都千代田区で2018年8月5日、宮武祐希撮影

 東京医科大が女性受験生を一律に減点していたことや自民党の杉田水脈衆院議員が性的少数者を「子どもを作らない、つまり『生産性がない』」と雑誌に寄稿したことが批判の的だ。他方、性別や性差の「常識」が共有されないことに戸惑い、歩み寄ろうとしない空気も広がっている。「性別」を巡る議論の「壁」の正体を探った。

多くが生きやすい社会を 荻上チキ・評論家

 東京医科大の女性受験者差別と杉田水脈衆院議員の「生産性」寄稿に共通する背景は、今の日本にまん延する、誰かの本気を見下すシニシズム(冷笑主義)と「日本すごい!」に象徴される集団的ナルシシズム(自己愛)である。

 この20年ほど、インターネット上などで、政治や社会問題に憤る人を冷笑しつつ、現状を追認するのが「正しい」かのような空気が拡散している。東京医科大の差別を「仕方ない」という声も目立つが、ならば「女性は医者になるな」とまで言わなければ主張は一貫しない。しかし、多くの人が、深く考えずにシニシズムで「仕方ない」と思っているだけだ。

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