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坂村健の目

東洋大情報連携学部(INIAD)の坂村健学部長が科学の視点でつづるコラム。

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ブラックアウトの「真実」

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 今回の北海道地震で、直接地震被害のなかった地域も含め全道が停電した「ブラックアウト」現象は、テレビなどのマスコミで広く取り上げられた。

 ある番組ではデータセンターの停電対応を取り上げていた。自動的に自律電源に切り替わり遅滞なくサービス継続--「バックアップが設計通りに完璧に働いた」という、技術屋的には安心すべき事例だったのだが、それが「バックアップが働かなければ、全国レベルでネットサービスがダウンし社会に甚大な影響が……」という不安例として挙げられていた。

 取材されたデータセンターの方がツイッターで吐露しているが「重油を給油しながら自家発電設備でしっかりと事業継続した、そういう非常時の対応を紹介したいというので、忙しい中協力したのに……」。そういう異なる見方は、ネットを見ている人には広く認知されているが、ネットを見ていない人には分からない。

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