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南アフリカ・ヨハネスブルクのフィットネスジムで週2回、おばあちゃん向けのボクシング教室が開かれている。参加者はトレーニングを始めて持病や体の痛みが改善したと口をそろえる。最高齢ボクサーは84歳。世の中のお年寄りに「もう年だから、なんて思ったらだめ。次はあなたの番よ」とエールを送る。
おばあちゃんたちの集まるジムがある--。そんなうわさを聞いて先日、北西部コスモシティーのジム「Aチーム」を訪れた。このジムでは毎週火曜と木曜の午前中に高齢者向けのクラスが開かれていて、参加者は60~80歳代の地域に住む女性たち。もともとはボクシング未経験者ばかりだ。
きっかけは一人のおばあちゃんだった。運動習慣をつけなさいと医者に勧められて地域に一つしかないジムの門をたたくと、そこで開かれていたのはボクシング教室だった。若者にとってもハードなスポーツだが、彼女は物おじすることなく参加を希望したという。「もちろん、最初は驚いたさ。えっ、このおばあちゃんがやるのかって」とジムのコーチは振り返る。
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