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北海道地震

「ただいま」を聞きたい 外国人客にゲストハウス開放

 6日未明に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震で、道内全域が停電する中、札幌市豊平区と中央区の二つのゲストハウスが施設を無料開放し、行き場を失った多くの外国人観光客を迎え入れた。運営する合同会社Staylinkの代表、河嶋峻さん(26)は「地震で大変な思いをしても、また北海道に来たいと思ってほしかった」と振り返る。【日下部元美】

     同社はゲストハウス「waya」と「雪結(ゆゆ)」を運営。「旅人、地域の人、すべての人が、ただいまと言える場所づくり」を目指し、海外観光客の利用者が多い。

     地震直後に停電し、明るくなっても復旧しなかった。自分たちが帰れるのか不安を抱く利用者もいた。

     ベッドの空きはなかったが、以前台風や大雪などで新千歳空港から引き返してきたり延泊したりする外国人客が多かったことから、「毛布と場所なら提供できる」と予約客も含めた無料開放を決断。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で発信した。

     言葉の壁があり情報源となるスマートフォンの充電場所を探すのも難しい環境の中、2日間で身を寄せたのは宿泊客だけで約100人、それ以外では約70人に上る。ホテルの延泊ができなかった人が目立ち、10人で訪れた台湾人家族もいた。

     近くの寺や飲食店からろうそくや食料を供給してもらい、豚汁やうどんなどの食事を無料で提供した。普段から地域と連携してイベントに取り組んでおり、そのネットワークが生きた。中には「ゲストハウスが受け入れられる範囲を超えた時は、自宅で受け入れる」と申し出た近所の人もいた。

     「少しでも楽しい気持ちに」と暗闇の中で音楽を流し、短編映画の上映会も開催。利用者が笑顔になり、帰る際に「本当にありがとう。また北海道に来る」と言ってくれてうれしかったという。一方で多額の持ち出しとなり、その後の稼働率も約15%落ちた。

     それでも河嶋さんは「ゲストハウスだからこそできる海外に向けた情報の発信に力を入れたい」と語った。

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