県大会　高朋、完封で８強入り　富山商はコールド勝ち　／富山

　第７１回秋季県高校野球大会兼第１３９回北信越地区高校野球大会県予選（県高校野球連盟など主催）は２０日、富山市五福の県営富山野球場など４球場で残りの３回戦４試合があった。富山商と高岡第一がコールド勝ちし、高朋は完封勝ち。富山第一も序盤から点差を広げて快勝した。準々決勝４試合は２２日、同球場と高岡市営城光寺野球場である。【森野俊】

　▽３回戦

　〇…県営富山…〇

魚津工　０００００００＝０

富山商　２０１１０５×＝９

　（七回コールド）

　（魚）伊藤、佐藤－梅沢

　（富）前田、宮腰、田村－森

▽本塁打　宮腰（富）

▽三塁打　佐伯颯、西村（富）

　〇…砺波市…〇

高岡向陵　０００００＝０

高岡第一　３２３５×＝１３

　（五回コールド）

　（向）本田、荒井、奥村－竹内恋、日野岡

　（第）酒井、佐伯－広田

▽三塁打　竹内、河崎（第）

▽二塁打　久々江（向）酒井、木村、横越（第）

　〇…高岡市営城光寺…〇

富山工

　　００００００１００＝１

　　０６００１０００×＝７

富山第一

　（工）島津－高橋

　（第）浜田、竹村、曽我－人見

▽三塁打　菊池（第）

▽二塁打　成瀬（工）辻井（第）

　〇…黒部市宮野運動公園…〇

高朋

　　００００１００００＝１

　　０００００００００＝０

魚津

　（高）稲葉－木戸

　（魚）鍛治－小林

▽本塁打　広田（高）

決勝の初本塁打

　○…高朋－魚津戦で勝負を決めたのは、高朋・７番、広田堅心選手（２年）が放った公式戦初アーチ。五回２死の場面で、ベンチからは「バットに当てるだけなのは必要ない」と鼓舞され、狙いを「直球に絞った」。３球目、内角の狙い球を引っ張ると、打球は左翼手の頭上を越えた。体を伸ばした左翼手のグラブに一度は収まったように見えたが、球はスタンドに。「ぎりぎりのホームランだったけど、これがなかったらいつまで試合が続いたか分からなかったので、よかった」とはにかんだ。完封した稲葉魁晟投手（同）は「入るとは思わなかったけど、ありがとう」とねぎらった。