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余録

英保守党が党首を選挙で選ぶようになったのは自民党が総裁選挙を始めた9年後だった…

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 英保守党が党首を選挙で選ぶようになったのは自民党が総裁選挙を始めた9年後だった。当時、日本人記者は英人記者に聞かれた。「日本の保守党の党首選は進歩的でエキサイティングというが、どうやるのか」▲朝日新聞の後藤基夫(ごとう・もとお)の回想だが、始まったころの自民党総裁選挙は「進歩的」の言葉が恥ずかしくなる派閥丸出しの金権選挙だった。選挙会場となったホールの廊下では新聞記者が見ているのに現金がやり取りされるありさまだった▲それに比べれば、この60年で「進歩」がなかったわけではない。派閥で固められた議員票が総裁選びで決定的役割を果たしたのは変わりない。ただ今回の総裁選でいつになく注目されたのは党員票を争う論戦、いわゆる空中戦だった▲「1強」の声価をほしいままにした安倍晋三(あべ・しんぞう)首相が、6年ぶりに党内の審判を受けた総裁選である。対抗馬の石破茂(いしば・しげる)氏は党員票で10県を制するなど予想を上回る健闘をみせ、「圧勝で3選」を期待した安倍陣営のシナリオを狂わせた▲首相は勝利宣言で改憲を持ち出したが、こうなれば今後のたて込んだ政治日程はじめハードルの方が目についてくる。ただでも求心力を失いがちな最後の任期だ。その最初に圧勝して権力の霊威(れいい)をため込めなかったのは痛かったろう▲任期中には史上最長の首相在任記録更新もありえる3期目だが、課せられているのは人口減少時代への根本的対処や財政再建といった歴史的使命である。もはや無駄遣いできる霊威などないはずだ。

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