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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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「財政的幼児虐待」の実態把握を=東短リサーチ・チーフエコノミスト 加藤出

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 子供や孫に相続させることを前提に借金をどんどん膨らませていく人は普通いない。しかし日本の財政ではそれが長く大規模に行われてきた。

 「個人の借金と国の借金は違う」と思うかもしれないが、両者は本質的に同じだ。我々の世代が財政赤字を賄うために国債を増発していけば、将来世代が返済義務を負う。

 高齢化と人口減少がこの先進むと、将来の現役世代の税負担はただでさえ重くなる。そこに前の世代の借金が覆いかぶさってくると事態は深刻となる。その際に国債の借り換え金利が今のように低い保証は全くない。子供が生まれた時に巨額の政府債務を背負わされる状況を財政学では「財政的幼児虐待」と呼ぶ。これが…

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