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平成の記憶

時代の伝言 平成のノーベル賞ラッシュ 大志尊重する寛容さを 2001年化学賞 野依良治さん(80)

=太田康男撮影

 おおざっぱに言うと、ノーベル賞は研究成果が出てから受賞までに平均30年かかる。「平成」になり、日本の科学分野でノーベル賞の受賞が相次いだが、実は「昭和」時代のさまざまな業績がたまっていて、そのいくつかが花開いたということだ。そこには自由な発想による取り組みがあった。

 ノーベル賞は国際的な科学賞の中で、特に研究の新規な創造性が重視される。既存の問題の答えを出すのではなく、新たに「いい問題を自分で作る」という姿勢が大切だ。戦後、欧米と日本の経済格差は大きく、研究資金の乏しい日本の大学や研究機関はとても国際的な競争などできなかった。だから例えば、絶縁体が常識と考えられていたプラスチックに導電性をもたらした白川英樹さん(2000年化学賞)のように、ユニークな視点でオリジナルな科学を目指した。もちろん実験研究には相当な資金が必要。皮肉にも資金面の劣勢が独創的な研究に向かわせたという側面がある。

 いい研究は、研究者に自由を与えてこそ生まれる。だが現状は違う。平成の後半、国はすぐに“分かりやすい…

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