障害者雇用

働きやすい環境工夫 静岡の民間企業

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村上開明堂の藤枝工場作業所で空箱の清掃をする障害を持つ男性たち=島田信幸撮影
村上開明堂の藤枝工場作業所で空箱の清掃をする障害を持つ男性たち=島田信幸撮影

 障害者雇用の水増し問題で、静岡県内でも県や静岡市などの行政機関で不適切な雇用率算定が相次いだ。一方、民間では工夫を凝らして就労支援を進める企業もある。働く現場からは、一連の問題について「障害者が働きやすい環境は何か、行政が考え直すきっかけにしてほしい」との声が上がる。【島田信幸】

 「お疲れ様です」。9月中旬、バックミラー製造会社「村上開明堂」(静岡市葵区)の藤枝工場で知的障害を持つ男性が元気にあいさつした。男性は工場一角の作業所でミラーを運搬するための空箱を次々に掃除する。残った異物やほこりでミラーが傷つくことを防ぐためだ。

 同社は2017年2月に障害者の就労訓練のための作業所を新設した。藤枝市の社会福祉法人「ハルモニア」と請負契約を結び、施設利用者に作業所を働く場所として提供する。働きぶりを見て正式採用するかを決め、これまでに女性1人を採用した。同社経営企画課の高嶋明主査は「早期離職してしまっては、本人も会社にもマイナスになる。まず適性を見極めることで障害者の職場への定着が図れる」と狙いを話す。

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