PLS

難病35歳、講演で生き方発信 大久保選手も支援

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「笑顔の人の周りには笑顔が集まるから」と笑みを絶やさない落水さん=北九州市八幡西区で2018年8月2日午前11時13分、佐野格撮影
「笑顔の人の周りには笑顔が集まるから」と笑みを絶やさない落水さん=北九州市八幡西区で2018年8月2日午前11時13分、佐野格撮影

 全身の筋肉が徐々に硬直していく難病、原発性側索硬化症(PLS)患者の落水洋介さん(35)=北九州市八幡西区=が、講演などで積極的に自身の生き方を発信している。病気の進行で仕事を失い、生活は一変したが「解釈次第で未来は変えられる」と落水さん。絶望のふちから前を向くと決めたその生き方に、共感が広がっている。【佐野格】

 「あと何年かで僕は寝たきりになり、自分で呼吸すらできなくなる。蚊にさされてもたたけず、誰かを呼ぶこともできない。そんな日々を想像してください」。8月に八幡西区内であった講演会。落水さんがそう語りかけると、会場は静まり返った。「最悪、暗黒ですよね。僕も死にたいって思っていました」「でも人生の中で今が一番幸せなんです」と語り、ほほ笑んだ。

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