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北海道地震

液状化地域に見物人続出 札幌市、対応苦慮

規制区域内に入る人々を目撃した場所を見つめ、「住民は心を痛めている」と話す里塚中央町内会の盛田久夫会長=札幌市清田区で

 北海道胆振(いぶり)地方を震源とする6日未明の地震で深刻な液状化被害が出た札幌市清田区で、市が危険性が高いとして住民以外の立ち入りを制限している地域を見物する人々が続出し、住民を悩ませている。市は「住む人の感情に配慮してほしい」と呼びかけているが、傾いた家を背景にして記念撮影したり、住民に注意されると逆上したりするケースもあり、市も対応に苦慮している。

 立ち入りが制限されているのは同区里塚地区の一部で、道路の陥没や住宅の倒壊の危険性の高い地域。市が「住民・関係者以外の立ち入りは禁止」などと明記し、規制のロープが張られているが、里塚中央町内会の盛田久夫会長(74)によると、これまでに若者や親子連れらが入り、記念撮影する様子を目撃したという。

 住民の荒虫昭彦さん(76)は、特に大きな被害が出た地区の畑の中に、見知らぬ男性が入り込んでいるのを目撃した。「何しているんですか」と聞いたところ「見ていたら悪いのか!」と逆上されたという。消防団に所属する会社員の今北秀樹さん(46)も、自転車に乗りながら頭に装着したビデオカメラで撮影する人や、動画を撮影しながら函館ナンバーの車で乗り入れる若者たちを見た。今北さんは「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で発信するためかもしれないが、自分が同じ立場ならと考えてほしい」とため息をつく。

 町内会は役員と有志約20人で見回りし、道警も防犯パトロールを強化している。市の担当者は「安全面と防犯面の懸念があり、警備員も配置したが、住民かどうかの判断が難しく、100%排除するのは難しい」と話している。【源馬のぞみ】

液状化の被害が出た清田区の住宅街=札幌市清田区で2018年9月12日午前10時41分、本社機「希望」から梅村直承撮影
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