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ストーリー

首長の遺骨、子孫に返還へ(その1) アイヌの名誉回復を

北海道大学内にあるアイヌ納骨堂前でたたずむ木村和保さん=札幌市北区で7月29日、竹内幹撮影

 「まるで標本室のようですね」

 北海道大(札幌市)の医学部駐車場の片隅に、コンクリート造りの「アイヌ納骨堂」がひっそりとたたずむ。樺太(サハリン)に暮らしていた樺太アイヌの子孫、木村和保(かずやす)さん(63)=横浜市在住=がつぶやいた。アイヌの人たちでも中に入ることはほとんど許されず、年に1度の慰霊祭以外はシャッターを下ろしたままだ。

 ここには北海道や千島列島、樺太から集められたアイヌの遺骨1000体以上が眠っている。多くは19世紀後半から1970年代にかけ、研究を目的に墓地などから持ち去られた。盗掘や遺族の同意を得ないケースもあり、動物の骨などと一緒に乱雑に扱われた。アイヌの抗議を受け、北大は84年にようやく納骨堂を建てる。

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