◆小田原(おだわら)のどかさん
(トポフィル・2916円)
福島市に設置された防護服姿の子ども像が市民の批判を受け撤去された問題は、公共に置かれる彫刻が社会的存在でもある事実を改めて突き付けた。500ページを超す本書は日本における彫刻のあり方を再考する上で格好の論集である。明治の草創期と先の大戦期に焦点を合わせ、研究者8人が書き下ろした論考を収録。現役作家のインタビューや座談会、英文要旨も収めた。
「絵画に比べ、彫刻の通史や論考は少ない。美大生時代、彫刻を学ぶための本がほとんどないのが不思議でした。『空白』を埋めるため、誰でも参照できる本を編みたいと思いました」
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