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奇跡の傍らで

まず「権威」も疑おう 情報の医学的正確さ=荻田和秀・りんくう総合医療センター産科医

マンガ「コウノドリ」(C)鈴ノ木ユウ/講談社

 「私、安定期に入ったら旅行に行きたいのですが」などとよく聞かれます。しかし妊娠に「安定期」はありません。どの週数でも破水や陣痛発来は起こります。「それは危険です」とお答えすると「えー、だってネットにOKって書いてたもん」。

 健康情報を集めた人気サイトが不正確な内容を掲載していたため閉鎖された問題がありました。それでもいまだに妊婦さんには「ネットで見た」と言って医学的に間違った行動をとる方がいます。これは極めて危険です。例えば……身体を冷やすな(温めすぎてプチ熱中症になった妊婦さんがいました)、塩分を取り過ぎるな(塩分制限は血圧上昇の予防になりません)。これらは感覚的には正しいと思えますが、医学的には問題を含みます。大手のサイト運営会社でさえ間違った情報を掲載していたのですから、個人ブログには感想レベルのうさん臭い情報が載っています。参考になる部分もありますが、批判なく受け入れるのは極めて問題です。

 では本や新聞などの活字媒体なら安心できるでしょうか? そんなことはありません。本を書いた経験からし…

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